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徳重聡さんが役者の世界へと飛び込むきかっけとなったのは、『オロナミンC「1億人の心をつかむ男」新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜』。オーディションの名前からイメージされるのは一本筋の通った、石原プロモーション所属らしい無骨な俳優像だが、果たして素顔の徳重さんはどんな人物なのか。

 
 

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役者を目指したことは一度もなかった

 
役者になりたいと思ったことは…実はないんです。当時静岡にある大学のサッカー部の寮で暮らしていたのですが、そこに一次審査合格の電話がきて、初めて自分がオーディションを受けていることを知ったんです。

従姉妹が応募したらしくて。最初は戸惑いましたけど、審査員に舘ひろしや北野武さんがいると従姉妹に聞いて、こんな機会はないし、せっかくだから会ってみたいなと選考会へ出かけました。その程度だったんです。

その後何度かある選考会の1回に遅刻したことがありました。ホテルには15分前には着いたんですが、ホテル自体が広すぎて会場の「何々の間」が見つからず、たどり着いた時にはもう遅刻。しかも「遅刻して入っていっていいものか?」と、すぐには入らずにホテル内の喫茶店でさらに40分悩みました。

結局、結論の出ないまま立ち上がって会計を済ませようとしたら、コーヒー2杯で2000円以上もした。それが遅刻しても入っていった理由です。学生の身分では決して安くはない電車賃を使ってわざわざ静岡から出てきて、2000円以上もするコーヒーを飲んで。それだけで帰るのか?と(笑)。

あとで聞いた話では、ちょうど作文を書くタイミングで入ったらしく、僕は席に着くなり目の前に一人一本ずつ置かれていたオロナミンCを一気飲みして作文に取りかかったそうです。実は扉を開けたら頭の中が真っ白になって、何も覚えていないんです。ただ周りからはそうした行動が「ちょっとコイツ、他とは違うぞ」と思われたのかも知れません。

最終選考で選ばれても現実を受け入れきれなかったし、役者の道へ進むことをまだ迷っていました。「これで断ったらどうなる? 大々的にテレビにも映っちゃったぞ? あの雰囲気の会社(石原プロモーション)だよ。言えないよなあ〜」と。何度も自問自答した末、この世界に飛び込もうと決心しました。

毎日が初めてのことだらけ。でも、手取り足取り教えてくれる訳ではなく、先輩方を見ながら覚えていくしかありませんでした。今の目標は渡哲也です。どの役をやっても説得力があります。そういう役者になりたいと思います。

役者になって16年以上経ちますが、未だに演技の出来上がりをチェックすると心が折れそうになりますよ。う〜ん…と。それを次にどう活かすのか。どうやれば渡哲也のようになれるのか。もう演技とかではなく人間性、謙虚で真面目な渡哲也のような人間になるしかないのか?とか、もがきながら答えを見つけようとしています。

 
 

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娘が生まれたことで父親への理解が深まった

 

最近は時代劇やコメディなどもやらせていただけるようになりました。幅を拡げるという意味では非常にありがたいです。新鮮な発見がいつもあります。

石原プロモーションというと『西部警察』や『大都会』等のアクションイメージが強いかもしれませんが、実在した人物を主人公にした映画やドラマも数多く手がけています。

僕の入る前でいえばダムを造ることに命がけで挑んだ『黒部の太陽』や、ヨットで太平洋横断を試みた『太平洋ひとりぼっち』、過酷なラリーに挑戦する『栄光への5000キロ』等々。僕が入ってからでも、大間のマグロ漁師をモデルにした『マグロ』などがあります。

あまり知られていないけれど色々な困難と戦ってきた人々の生き様。「こんなに頑張っている人がいるんだぜ、だからオレたちも頑張ろうよ」とメッセージを送るような作品を、石原プロモーションは創設以来ずっと、裕次郎さんをはじめウチの役者や裏方たちは作ってきています。

そんな実在の方々から人生の考え方や価値観について、学ぶことがとても多いんです。

仕事以外では、娘が生まれたことで考え方が変わりましたね。父の言っていたことが良く分かるようになってきました。例えば「結婚して子どもが生まれて半人前、子どもを育てて家から送り出してようやく一人前」と父は言っていたんですが、自分が親になるまでは「何言っているんだろ?」という感じでした。今は身に染み入るように理解できます。

そこから父を受け入れられるようになったというか。ウチは「父親より先にお風呂に入ってはいけない」という家風で、昔はそういうのが嫌でした。だから仕事で髪型を父と同じ7:3にすると「似てるなぁ〜(残念)」だったんですが、娘が生まれて以降は「似てるなぁ〜(うれしいな)」なんですよね。

 
 

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好きなブーツはもう15〜16年履いている

 

こうして振り返ると成り行きや勢い、仕事などで人生の価値観や考え方はどんどん変わりますね。それはそれでいいんだと思います。ただ、ファッションだけはなぜか昔からあまり変わらないんです。基本、GパンとTシャツに革ジャン。その格好でブーツを履いて出かけます。

コーディネートを考えなくていいからラクなんです。革ジャンは学生の頃に見たスティーブ・マックイーンの『大脱走』を見て、A2フライトジャケットを買ったのが始まりです。今は何枚あるんだろう? 妻からすると同じ革ジャンに見えるようですが、微妙に違うんですよ、色もカタチも。秋の始まりから冬、春、夏の始まりまで、時期によって着るものが違うんです。

ブーツも結構持っていますね。一番よく履いているのは15〜16年選手。メーカー名はわかりません。一目惚れして買ったので。こいつはもう4回ソールを変えました。黒のスウェード。防水スプレーは使いません。汚れを取って、ブラシをかけて。クリームを隅々に行き渡らせるように塗ります。こういう革製品の手入れが好きなんだと思います。

もし息子が生まれたら、革製品のどれかをあげたくなるんだろうなと思います、きっと。だいたい、あまり使わない革ジャンやブーツを捨てずに、人にもあげずに取ってあるということは、そういう気持ちがどこかにあるからかも知れません。

 
 

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インタビューを終えて

 
娘さんのためにもできれば兄弟を増やしてあげたいそう。Sandastのバッグは長く使ってもらい、使っていくうちに独特の味がでてきて、それを楽しめるし、そのバッグを息子さんにプレゼントもできる。そう伝えると「子どもにあげられるのはいいですよね。それが革製品の醍醐味だと思います」と徳重さん。このネイビーはいいですね、この色の革ジャンが欲しいな、10年15年と色合いの変化が楽しめそう、と子どものように無邪気な顔を見せる徳重さんは、Sandastの一生モノという意味を本当によく理解されている人だった。

 

 
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