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中学生の頃から役者として第一線で活躍する鶴見辰吾さん。二代目「自転車名人」に選ばれ、テレビや雑誌、自身の著書などで自転車の楽しさを伝えている。また自転車だけでなく、フルマラソンにも挑戦するなど新しいことでも臆することなく挑戦し続ける。

Sandastが作り続けている鞄は、本物にこだわったモダンヴィンテージ。エイジング加工によって、一つ一つが異なる表情を持った鞄は、手にした年月が刻まれ「自分だけの歴史」を創っていく。一方、俳優だけにとどまらない「自分だけの歴史」を創ってきた鶴見さん。その元気の源と探究心を伺った。

 
 

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迷い悩んで決めた「役者を一生の仕事にしたい」

 
子どもの頃からお芝居を見に行くのが好きで、最後まで集中して見ていました。だから周りからは「きっと芝居が好きなんだろうな」と思われて、中学1年生の時に叔母がドラマの一般公募を受けないかと誘ってくれたんです。それがこの世界に入るきっかけです。

デビューしてからは、中学3年生の時に出た「金八先生」で多くの人に僕の名前と顔を覚えてもらえたと思いますが、実はあの頃、このまま役者を続けるかどうか悩んでいたんです。何しろまだ中学生。進学も含めて役者以外にも選択できる時期でしたから。

ところが高校3年生の時に出演したドラマ、山田太一さん脚本の「早春スケッチブック」に出会って、演じる楽しさを知ったんです。

「金八先生」は3年B組の生徒たちの、若者の群像を描いた劇で、僕はその中の1人にすぎませんでした。しかし「早春スケッチブック」はある一つの家族のドラマ。生みの父親と育ての父親がいる息子という役でした。

岩下志麻さんや山崎努さん、河原崎長一郎さん(故人)といった大人の役者さんとじっくり腰を据えて家族を演じられたことで、演技の面白さや苦労に気づけたというか。これを一生の仕事にできるならやっていきたいなと思えたんです。

また、30歳の時に出演したバイオレンスアクション映画の「GONIN」も大きかったと思います。ヤクザの若頭役というそれまでの僕のイメージとは全く異なる、けれど昔からやってみたいと思っていたハードな役柄を演じさせていただいたことで、本当に演技が楽しくなってきました。

2016年秋に公開された韓国映画「密偵」に出演したのですが、これは僕を知らない海外の観客に自分の演技がどこまで通用するかというチャレンジでした。お話をいただいた時はこのチャンスを逃がす手はないなと挑戦しました。

 
 

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世界を広げた自転車との出合い

 

自転車を始めたのは30代後半になってから。そろそろ体型に気をつけないといけないなと思って、じゃあゴルフ練習場までクルマじゃなくて自転車で行ってみようと思ったのがきっかけです。

その5〜6年前に横浜に引っ越していたんですが、自転車で走ってみたら意外な発見があったんですよ。あ、こんな道があるんだとか、面白そうなお店だなとか、この道はここに繋がっているんだとか。

初めて横浜が本当の地元になったという手応えがあったんです。童心に返ったように、朝から夕方までずっと自転車に乗ってしまい、その日はゴルフの練習に行くのをやめたほどです。大人の冒険という感覚でした。次第に明日はあっちに行ってみようとか、原宿まで行けるかなとかどんどん行動範囲が広がり、距離が伸びていき、すっかり自転車に魅了されていきました。

 

「次は何をやらかす?」自分の意外性にワクワク

 

マラソンは50歳になってから。馴染みのお寿司屋の店主から、今度初めて横浜で市民マラソンがあるけれど一緒に走らないかと誘われたのがきっかけです。その時はもう横浜に住み始めて18年だし、自転車のおかげで横浜への愛着も強くなっていたこともあり、横浜の市民マラソンなら走ってみようかなと。

20歳の頃は、自分がまさか自転車やマラソンにはまるおじさんになるとは思ってもいませんでした。豪華クルーザーに乗って、きれいなお姉ちゃんをはべらせるおじさんじゃなく、「こっちかぁ〜」みたいな(笑)。

急に突拍子もないことを始める自分の意外性に気づかされたというか。でも愛おしい感じもあります。「ということは、オレはこの先もきっと何か意外なことをやらかしてくれるんじゃないか」と思うと、楽しくなります。

自転車もマラソンも、昔は「あんなキツそうなことは…」と思っていましたが、避けていたがゆえに知らなかったものを好きになれると、人生がすごく豊かになることがわかりました。嫌いだった人でも、食べ物でも洋服でも。知らなかった世界が目の前にパーッと広がっていく。

仕事に対しても、以前は自分には無理だなとか、合わないなと思っていた役でも、チャレンジしていこうという気持ちにさせてくれます。自転車で100km走れたんだから、他は何でもできるだろうって。そうやってマラソンも「ほら、やっぱりできたじゃん!」でしたから。だから自転車との出合いは大きいですよね。いろいろなチャレンジをしてきたことで世界が広がり、それが鶴見辰吾という役者の幅が広がることにも繋がったのだと思います。

 
 

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次の日も、また次の日も。

ずっと使いたくなるモノを選ぶ

 

ファッションについては、どうだろうな。例えば20代に買った靴をまだ持っていたりと、長年使っているものが結構ありますね。高校生の時に買ったリーバイスも持っていて、50歳になっても履けるというのが自慢ですから(笑)。

自転車は、初心者こそ良いモノを買って欲しいですね。初心者なのに30万〜40万円の自転車というと、一瞬「え?」という顔をされるんですが、安い物に手を出して買い替えていくより、結局は節約になりますから。

ギターだって高いもののほうがやっぱりいい音がするし、そうなると次の日も弾きたくなるじゃないですか。良い自転車も同じで、次の日も乗りたくなるんです。

カバンだって同じですよ。特に男性にとってカバンと靴は大切だと思っています。どんなに服装がたいしたことがなくても、行く先々でカバンと靴はその人の人格を雄弁に語るアイテムだと思っています。だから適当なもので済ませるのではなく、自分らしいものを最初から選んだほうがいいと思います。

こうして振り返って見ると役者を一生の仕事にしようと決めた時も、自転車を始めた時も、今まで知らなかった世界が見えた時ですね。逆に役者も自転車も、難しそうだとか辛いからと避けていたら、こんなに楽しいと思えることを知らないまま。この先も何かやらかすんじゃないかという意外性のあるおじさん(笑)にはなれなかったでしょうね。

 
 

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インタビューを終えて

 

Sandastのカバンと一緒に撮影をお願いした際、じっとカバンに見入ってしまい、カメラマンに「すみません、もう少し笑顔で…」とお願いされた鶴見さん。「すみません(笑)、つい品定めしているような顔になってましたね」というほど、興味津々のご様子。Sandastのカバンは小さな工房にいる4人でつくられていることを知ると「だから質がすごくいいんですね。その割に値段も驚くほど高いわけじゃないし」。さらになぜこのカタチなのか、色は何色あるかと質問するなど、興味は尽きないようだった。

 

 
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洗練されたフォルムと熟成されたかのような質感が際立つ、ボンドJr >
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